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2021.04.17

顧問社会保険労務士について

人の顔にはそれぞれ特徴があって100人いれば全く違う100人の顔があるわけですが、人の考え方や価値観においても、自分と似たようなところもあれば全く違うところもある、これも100人100様でありましょう。

さらに人には感情があり、これで一段とややこしくなる。仮に人に関する課題があれば100通り以上の解決策があるのだろうと。人って難しいなと感じています。

事業活動はこういった人と人の関わりの中で育まれています。そういう意味では相手を理解する、自分を理解してもらう、そして相互に理解しあうための基本であるコミュニケーションという行為はとても大切なことだと改めて感じるところです。

話は変わりますが、日本は戦後見事に復興し先進国の仲間入りをして世界のリーダー的存在となりました。日本人は組織活動において、個より組織を優先し体制に委ねる姿勢が強くあります。また暗黙の了解のもと、ある一定の価値観が共有されると感情は表に出さず、出る杭は打たれていく。高度成長期におけるサラリーマンは組織に従順に従い、企業戦士としてモーレツによく働く。そんな国民性はこの成長の過程でとても効果的だったと思います。

一方で人をあまり大切にせず労務等人の課題について事前に対処するという発想があまりなかったと聞きます。まして人のことを外部の専門家に相談することではない、それは自前でやると。事が起きたら組織の力でねじ伏せる、とどのつまりは組織に従え、ということだったと思います。(次ページへ続く)

高度成長期が終焉しバブルがはじけ失われた10年後、人と組織の関係性はどうあるべきでしょうか。

さて事業活動において弁護士や税理士は、顧問としての役割を確立しています。ほぼすべての企業と関係性を構築しているのではないでしょうか。そういう面では社会保険労務士はどうもそこまでではないようです。なぜでしょうか。それは必然性が顕在化出来ていないからではないかと思います。我々自身に課題があるのだと。

弁護士は法律や判例に基づき課題解決をするのが大きな役目のひとつと思いますし、税理士は法律に則った選択肢を提示して解決策を提案することにおおきな価値があるのだと思います。

一方社会保険労務士は多種多様な人に関する課題を未然に防ぐいわば「人の専門家」だと考えます。これまで組織の論理において必然性があまり見出されてきませんでした。しかしこれからは人に関する課題を未然に防ぐことこそが企業価値を高めるうえで大きな意味をもつと考えます。人口減少が日本の雇用環境に大きな変化をもたらすからです。

今まさに働き方改革が求められています。前例に捉われず、誰もが多様な働き方を選択できる社会、自由闊達にコミュニケーションがされ、高い倫理観や高い意識と意欲をもって仕事に取り組める組織や制度作りが求められています。使用者には個々を尊重する姿勢が求められています。

社会保険労務士には、労働法令や社会保険諸法令をバックボーンにし、社員がやりがいをもっていきいきと働くことの出来る働きやすい組織や環境作り、人に関する様々な課題を未然に防ぐための解決策の提案等、組織人事マネジメントの専任アドバイザーとしての役割があるのだろうと考えます。

顧問としての社会保険労務士は、事業活動において今まさに価値ある存在になるであろうと確信しています。

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